2年ぶりに交わしたコトバ。投稿543日目。

2年ぶりに交わしたコトバ。投稿543日目。

この暑さが天然のものではなく、人工的に作られたかのように感じるくらい、異常な気象が続いています。どうも、まっさーです。先日、15日と16日に岐阜県関市と下呂市へ災害ボランティアへ行ってきました。急遽、自転車のミニイベントの予定を変更しましたが、それでも両日合わせて20名を超える有志の青年が集まってくれました。

関市ボランティアセンターには大勢のボランティアの方々。

受付を済ませると、ボランティアへ行く場所の振り分けが行われました。日曜日に行った場所は、ボランティアセンターから五分のところにある、Nさんのお宅。一見、外から見ても特に災害に遭われたように感じませんでしたが、一歩中へ踏み込んでみると、違った光景が現れました。土砂が家の床下・玄関先まで埋まっている状況でした。

泥をスコップで掻き出し、バケツリレーで泥を運び出します。

家の中から、水を含んだ泥をバケツリレーで外に出して、トラックへ乗せる。そして、下へバケツを戻す。最初は暑い中でも、体力があったので、15分作業して、休憩してもすぐ動ける状況だったのですが、回数を重ねるごとに疲労がすぐに溜まりました。ボランティアの知識がなかったので、15分やったら10分休憩することも知らず、この状況を少しでも何とかしたいという気持ちが先行して、つい無理をしてしまうほど。昼頃になると、完全にバテてしまい、日陰で立っているのがやっとの状況。持ってきたおにぎりも一つしか食べられないほどでした。

時計の針が重く、1分がまるで1時間のように、時間が経つのが遅く感じられました。一緒に来ていた内田委員長や三尾くん、今城さん、周りの方に励ましてもらいながら、何とか声を掛け合って最後までやりきることができました。別のグループの方から、ボランティアに来た経緯などの話を聞いたりして、災害を目の前にして、何とかしたいという気持ちは同じなんだなと感じました。
帰り際に、災害に遭われたご家族から、感謝の言葉をいただきました。偶然、関市の市長さんも来られていて、市長からも労いの言葉をかけていただきました。
ボランティアっていいものだなと感じる反面、果たして明日も同じようにやりきれるのか、そのことばかりが頭をよぎっていました。

日陰から見える、自然豊かな景色は一体何を教えてくれるのでしょう。
 
2日目も同様に、関市へ行く予定でしたが、下呂市のボランティアの人数が不足していると聞き、下呂市ボランティアセンターに変更しました。
自分の名前と血液型を書いて出発です。

この日は、3チームに別れて、作業しました。ゴミ仕分けが2名 地下泥出し10名 側溝泥出し9名です。私は、側溝泥だしの現場へ向かいました。

側溝の泥を男総出で掻き出します。

災害に大きい小さいは関係ない。どこでも困っている人はいる。そう感じていても、2日目になると体がすごく重い。作業して、水分補給したり、氷を首や頭にあて、体力の回復を待って作業。この繰り返しでした。私が入った現場では、先発隊で来ていた若い方が、ぐったりした状態で嘔吐したり、氷を脇の下に当たられて、ボランティアの車で病院へ運ばれていました。到着して早々だったので、マジかよと思いながらも、作業に当たり、無事に終えることができました。

日陰の場所は、この木のところのみ。想像以上にハードでした。
  
またゴミの仕分けで、一緒に来ていたボランティアの女性が熱中症で倒れてしまって、病院に運ばれました。回復して今は元気になられましたが、”熱中症”になることが、こんなにも危険だということを、まざまざと見せつけられました。

災害ボランティアで感じたことは、①安易に1人でボランティアへは絶対に参加しない。励ましてくれる仲間の存在があるからこそ、気持ちを持てる。②体力もあるし、何とかできると自分を過信しない。③人の温かさを肌で感じることができた。皆、兄弟姉妹なんだ。大変だったけど、学ぶことの多い2日間でした。 

実は、この災害ボランティアで2年ぶりに顔を合わせた青年がいます。私が青年会事務局長になるときのこと。
彼は、以前青年会活動に尽力してくれて、学校が終わると、ほぼ毎日教化部に来てくれて手伝いをしてくれた方です。そんな彼に対して心残りだったことがありました。
それは彼が一番大変だったときに、サポートできなかったこと。精神的に一番キツイ時に支えてあげられなくて、本当に悔やんでも悔やみきれなかった。
もちろん会いに行くことも、すぐにできました。ただ、それができなかったのは、落ち込む彼になんて接していけばいいのか分からなかったこと。人に会いたくないことも聞いていたので、会いにもいけず、気がつけば2年の歳月が立っていました。

ボランティア終了後に、事務所で二人になる機会がありました。
「Sくん、今日は来てくれてありがとう。本当に久しぶりだね。」
「まっさーさん、ご無沙汰しています。ボクがここに来ることは絶対になかったのですが、委員長に頼まれたこと、こういう状況なので、手伝いに来ました。」

Sくん、らしいなと感じました。
「実は、君に謝らないといけないことがあるんだ。一番大変だった時に、君を助けることができなかったこと。ずっと引っかかっていたんだ。」

すると彼は
「謝らないでください。色々とありましたけど、これは自分で決めたことですから・・・。」 
「いつになるか分からないけど、自分のことがしっかり落ち着いて、やるべきことが固まったら、青年会に戻ってきます。」

「本当!?・・・ありがとう。いつまでも待っているから。今日は話せてよかった。」

2年・・コトバにすれば2文字。でもここに到るまでには本当に長かった。周りのメンバーが彼を支えてくれていることも大きいと思う。こういう機会を通して、新たな出会いもあったし、伝えられなかったコトバも伝えることができた。青年会が一致団結して、一つになれたことは何者にも変えがたい喜びです。ジムキョクチョーとしては、嬉しい限りです。
今回、教区を超えて、参加してくれた富山の川さん、今城さん、ありがとうございました。本部から応援していただいた、松尾さん、林さん、そしてご愛念いただきました方々、そして参加してくれた愛知教区青年会・青年の皆様に感謝します。ありがとうございました。


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