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地球に住めなくなる日。投稿671日目。

地球に住めなくなる日。投稿671日目。

デイビッド・ウォレス・ウェルズ著 『地球に住めなくなる日「気候崩壊」の避けられない真実』という本が面白い。というよりも内容が衝撃的だ。

衝撃的なタイトルだが、とても分かりやすい。

環境問題の本は様々あるが、具体的に何がどうなるのかまでは詳細に書かれている本は少ない。この手の本は、専門的に書かれているケースが多く、本当に興味を持たないと読む気すら起こらない。そういう意味で、この本は詳細に書かれている。

誰もが知りたいであろう真実。では何がどうなるとどういうことが起こるのか。
例えば、地球の気温が2℃上昇すると

  • 4億人が水不足に見舞われる
  • 赤道帯に位置する大都市は居住に適さなくなる
  • インドでは熱波の発生率が32倍になり、居座る期間も5倍に伸びて、影響を受ける人の数が93倍に増える。

ということが予測がされている。これを読むだけでも恐ろしい。
地球の気温が4℃上昇するともっとひどい。

  • 地球規模の食料危機が毎年起きる。
  • 酷暑関連の死者が全体の9%以上を占めるようになる。
  • 複数の気象災害が1か所で同時発生することが増え、損害は世界全体で600兆ドルに達する

ここまで書かれていると、よほどの環境活動家か?と思われるかもしれないが、面白いことに著者は、都会暮らしで大量生産品も疑うことなく使用してきた研究員。

本書でも書かれているように、気候変動に無頓着で、現実から目をそらしている多くのアメリカ人の一人と評している。そんな方でも気候崩壊に警鐘を鳴らしている。今年の3月に発売されたばかりだが、Amazonでは既にベストセラー1位。

このまま何もしないままでいると、今世紀末には平均気温は3.2℃上昇すると警告している。と著書の中で書かれている。さらに文章を追っていくと

・・・地球温暖化はほかならぬ人間のしわざだ。でもそれを自覚したからといって、絶望する必要はない。背景にある仕組みは途方もなく大きくて複雑だし、実際私達は痛い目にあっている。でも責任はこちらにあると認めれば、それがそれが立ち上がる力になるはずだ。

本文より抜粋

思わず目をそむけたくなる一文。自分は温暖化になるような悪いことはやっていない。と思っているだけで、気がつかないうちに傷つけるようなことを行っているかもしれません。
私が信仰している生長の家の環境方針にはこう書かれています。

“天地の万物に感謝せよ”との教えにもとづき、全人類に万物を神の生命(イノチ)、仏の生命(イノチ)と拝む生き方をひろめてきた。
生長の家は、この宗教心を広く伝えると共に、現代的な意味での宗教生活の実践と して環境問題に取り組み、あらゆるメディアと活動を通して地球環境保全に貢献し、未来に“美しい地球”を残さんとするものである。

生長の家環境方針より抜粋

様々な気候変動、さらにはコロナウイルスの影響で全世界が深刻な問題となっているなか、今、求められているのは、未来に美しい地球を残さんとする、私達一人ひとりの”行動”なのは間違いないだろう。


読書には未来を変える力がある。投稿626日目。

読書には未来を変える力がある。投稿626日目。

『鬼滅の刃』というマンガが流行っている。合同卒園式や家庭訪問したときに、今、学校で流行っているのは何?と聞くと同じ答えだった。今の流行に取り残されないためには、これを読むことだ。子供心を掴む何かがあるのだろう。

ボクが本と出会ったのは、小学校5年生。入院をしていたときに叔母が暇なら読んでみてと持ってきてくれたのが『豊臣秀吉』の伝記だった。正直、文字を読むのが苦手で最初は読む気がしなかった。

ただ、あまりにも暇すぎたので読むことにした。豊臣秀吉は知ってのとおり、農民から苦労してのし上がった人物。織田信長と出会い、才能を見いだされ活躍していく。特に寒い中、ふところで草履を温めているシーンは有名だ。

物語に触れていく中で、入院中はとても勇気づけられた。本ってこんなに面白いんだ。もっと読んでみたいという気持ちになった。中学生の頃は歴史にハマり『三国志』や世界の歴史が書かれている本などを読み漁った。国語の点数は良くなかったが、読書することは好きだった。

大人になっても読書することで助けられたことも多い。先日、青年会幹部研修会で発表をさせていただいた。そこでプレゼンを作るうえで参考にしたのも昔買った本だった。ネットから情報も引っ張れるが、絶対に本のほうがよい。思考を貼り巡らせることができる。こういう時はあそこに書かれている本だ!!と瞬時に引っ張ってこれる。

本が嫌いな人にぜひ読んでほしい一冊がある。喜多川泰著『書斎の鍵』
生前、親交が薄れれていた父が息子に遺した唯一の遺産。それが書斎だった。読書・執筆などをするための部屋のことだ。

自己啓発系の小説は数あれど、喜多川泰さんは違う。とにかく読みやすいのだ。
15ページは頑張ってめくってほしい。ここを超えたら、もう喜多川泰ワールドにハマる。本が嫌いな人がなぜ嫌いか。嫌いという習慣が身についているからだ。最初はやったことがないから拒絶する。でもそこを挑戦していくことが新たなスタートが始まる。好きへの転換の第一歩。

本嫌いの息子が、父の遺言状を通して、読書することの大切さ・面白さ・奥深さを知っていく内容。そしてこの本の最大の特徴は、中盤にページの色が違うところがある。そこにたどり着いた頃には、感動すら覚えるだろう。

今、ちょっとでも欲しいと思った貴方。決してKindleや電子書籍で買うな。ちゃんと手元に取って最初から読んでみてほしい。ボクの言っていることが分かる。読書したくなるから。そうすると考え方も変わり、人生も変わるから。読んだら変わる。ぜひ読んでほしい!!

『書斎の鍵』の終盤に、こんなコトバが書かれている。「読書には未来を変える力がある。」読書することで知らなかった世界と出会い、知らなかった未来が見えてくる。なんてステキなことだろう。

読書の面白さを伝えてくれた叔母に感謝したい。ありがとう。

ゆっくりと読書する。至福のひととき。