朝10分から始まる聖典のメッセージ213。内部理想の芽。投稿984日目
何人の心のうちにも、なにがしかの理想が宿っているのである。それにも拘らず、それが実現しないで終る人が多いのは、その人自身が、到底このような願いは実現する見込はないと、自己限定してしまうからである。
(中略)
「そんな者になっても経済的に食えないぞ」とか「お前にはそのような天分はないぞ」とか「やっぱり大会社へでも入っている方が社会的に出世が早い」とか常識の心が反論するのである。こうして内部理想の囁きはいつの間にか心の奥底に退却して眠ってしまう。
しかし時々、その内部理想が目を覚ます。そして、自分の生活が自分の本当の願いではない生活をしていることを残念に思うことがあるのである。
しかしまた”常識の心”が「そんな事は諦めよ、もうお前は遅いのだ」という。併し遅いことはないのである。いつでも自分が気がついた時に、”理想の芽”をそのまま実践によって育てれば、その芽は伸びるのである。
谷口雅春先生著『新版 生活の智慧365章』P71-72