ちょっとあいつの家に寄ってみるか。投稿711日目

ちょっとあいつの家に寄ってみるか。投稿711日目

先日、仕事でどうしても外出することがあった。用事が終わった後、ある青年宅を訪問した。ここ最近、連絡が取れなかったので、帰り道に少し寄ることにした。

大抵は連絡してから訪問することが多いが、ここに行くときはアポ無しが多い。居れば話す、居なければ、また来ます。というスタイル。
インターフォンを鳴らす。玄関の奥から足音が聞こえる。良かった、今日は居るな。

何回も訪問していると、不思議とこれだけで居るか居ないか分かる。玄関が開く。「おお、○○くん!!!元気してた??」
「いつも来るときは突然ですね。すぐ分かりましたよ。」と言われながらも、

「いやー、いつも電話してから行こうと思うんだけど、気がついたらお前の家の近くにいるんだよ。」と笑顔で答える。
なかなか電話に出ないのは知っているので、飛び込みで行くしかない。それもお決まりの訪問パターン。

「まぁ、ちょっとノドがかわいたから、お茶を飲みに来たんだよ(笑 それで、最近はどうしているの??」
「ああ、最近はね・・・。」 などと雑談をかわす。

数ヶ月会っていなかったのだが、話す出すと久しぶりの感じがしない。
コロナウイルスの影響もあるので、玄関近くの窓を全開にして、お互いに距離を離しての会話。しかしながら、ココロの距離は以前と変わらない。

「少し寄っただけだから、すぐ帰るわー。」と10分から15分にしようと思っていたが、気がつけば長居してしまった。そういえば彼も話したがりだった。近況と言えば、短期間ながらバイトを始めたそうだ。

「働くのが、めっちゃ楽しいんですよ。」と笑顔で語る彼はイキイキとしていた。
「おお、マジかー。勤労の喜びはいいやろー。バイト代が出たらオレにおごってくれよ。」
「なんでやー(笑 」

こんな冗談も言いつつ、話が弾んだ。今の状況からすれば訪問することは最善ではないかもしれない。でも神様から与えられた、”ふとした”導きは、結果的に一番良いようになっている。と言う。
その導きに素直に従ったとき、そこには素晴らしい喜びが生まれる。わざわざ会いに行ってよかったな。Iくん、時間を作ってくれてありがとう!!

青年の目は、キラキラと輝いていた。

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