GW特別企画④ スラムダンクを語る(後編)。投稿698日目

GW特別企画④ スラムダンクを語る(後編)。投稿698日目

3日間にわたり書いてきた、名作漫画『スラムダンク』。
いよいよ第一位を残すところを迎えました。恐らく多くの方が、一位は山王戦と答えると予想しているだろう。確かにスラムダンクを語るうえで、山王戦なくして、この名作は語れない。

だが、本当にこれで良いのだろうか。本当に目を向けるべき試合が他にあるのではないだろうか。書いている今も悩んでいるが、いよいよ第一位の発表です。

第一位「湘北VS山王戦」
はい、すみません。やっぱこれです(笑
翔陽戦の花道の幻のダンク、矢沢のシーンとか、色々と好きな場面はたくさんあったけれど、やはり山王戦なくして『スラムダンク』は完成しない。一ノ倉のスッポンディフェンスVS三井、川田の弟の丸男、高校生No1の沢北。伝家の宝刀、オールコートプレスなど、これだけでもワクワクが蘇ってくる。

ちなみに山王高校のモチーフとなったのは、田臥勇太選手有する秋田の名門、能代工業。インターハイ・ウインターカップ・国体を3冠達成を3年間。能代黄金時代は、今でも伝説になっている。田臥、菊池、若月と書いて分かる人は相当のバスケ通。

よく誤解されがちなのが、桜木花道はNBAのスーパースター、デニス・ロッドマンと思うかもしれないが、実は間違い。「花道にモデルは居ない。居るとすればチャールズ バークレー」と井上雄彦先生は語っている。

色々と話が脱線しつつあるが、数多くの名場面が散りばめられている山王戦。
やはり名シーンと言えば、ラスト1分からのジャンプシュート。
漫画といえば、大抵セリフが入っており、物語を盛り上げていく。だが、この回は何と一切セリフなし。当時、衝撃とともに興奮を覚えた読者も多い。

選手の息遣い、声援、どちらに軍配が上がるか分からない息を呑む展開。
終盤で沢北がシュートを決めたときは、ああもうダメだー。と思っていたが、流川が速攻でセンターコートを超えて、ドリブルで切り込む。ラスト3秒。

ジャンプシュートを狙うが、そこに立ちはだかる2枚の壁。ブロックされると誰もが思った瞬間に、花道へと切り替わり、一言。

左手は添えるだけ。

そこから流川がパス。花道が夏休みを利用して伝授した合宿シュートを打って、カウント。湘北高校の勝利で幕を終えた。終了後の流川と桜木の無言のハイタッチは圧巻。この後、順当に全国制覇へ向かうかと思いきや、山王戦で力を使い果たし、3回戦の愛和学院にボロ負けしてしまいます。

アニメ版の最終回は、湘北VS陵南・翔陽の混成チームで練習試合で、花道が最後スラムダンクを決めて終了。全国へ旅立つという流れになっている。漫画版では逆で、ダンクではなくシュートで終わるところが、乙なところ。

スラムダンクの続編を望む声がたくさん寄せられている中で、やはり山王戦で終わったことが一番良いと思います。しかし、続編があったことをご存知でしたか?

『あれから10日後』というタイトルで、廃校を利用して井上雄彦先生がチョークで黒板に向かって書いたもの。ファンの間では有名ですよね。漫画のようには続きませんが、その後をうかがい知ることができ、これまた感動します。

いかがでしたでしょうか?一位は予想外って感じでもなく、山王戦に落ち着きました。順位をつけさせてもらいましたが、スラムダンクはどこから読んでも面白いです。

最後に魚住のこのセリフで締めたいと思います。

華麗な技をもつ河田は鯛。お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか、赤木。お前は鰈だ。 泥にまみれろよ。

たとえ主役にならなくても、周りには主役になれる人がたくさんいる。その人達を活かせばいい。出会った人、これから出会う人の良さを活かしていく。漫画『スラムダンク』を通して、様々な勉強をさせてもらいました。

永遠に私達のココロの中で生き続けていくことでしょう。
ありがとう、我が青春の1ページ。『SLAM DUNK』は私達のココロの中で今日も輝き続ける。

SLAM DUNKは永遠に終わらない。

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