一番キライな人。投稿611日目

一番キライな人。投稿611日目

皆さんには、嫌いな人はいるだろうか??
どうしても合わない人や、ウマが合わない人はいるかもしれないが、嫌いとなると、本当に心の底からイヤだ!!という奥底の宣言。感謝シリーズ3人目。今日書く人は、前の二人と違う。

営業マン時代の話。お客さんなのに、こいつのところだけは行くのも嫌だったというところがある。普通キライと聞くと、一人だけだと思う。違う。社長と息子・奥さん全員キライというヤバさ。

燃料業界では毎週、価格が変わるものがある。価格が下がるときは良いが、上がる時は、事前に伝えないといけない。お客に影響するからだ。

まだ予想もできない状態で、「○○の価格、来週どれぐらい上がる??」と聞かれたことがしばしばあった。そんなもの分かるわけないじゃん。と思いつつも、答えを出さないといけないプレッシャー。当時は若かったこともあり、「〇〇円くらいじゃないですか。」と適当なことを言って、その場しのぎをやったことも。

実際蓋を開けてみると、予想の3倍以上。「てめぇ、この損失どうしてくれるんだよ!! 今からお前のところに乗り込んでやるからな。待ってろよ、てめえ。」と夜の21時に携帯にかかってきたことは今でも覚えている。
燃料が供給できなくて、「タンクローリーでお前のところに燃料をもらいにいくからな。」と半ば脅しのようなことも言われたこともあった。

さらに、一番イヤだったのが、月末に集金に行くこと。「お前のところには払いたくない。てめえはいつも失敗しているから、価格を安くしろよ。」など言われたことは一度や二度ではない。本当に殺してやろうかと殺意さえ芽生えた。

このお客から担当が外れた時は、安堵の気持ちでいっぱいだった。
ただ、ボクの前の担当であったN先輩は上手に相手をしていた。お客のニーズを聞きつつ、情報交換を欠かさない。N先輩に「あのお客さんと、どうやったら上手くやれますか? いつも怒られてばっかりなんですよ。」と聞いたことがあった。

「あのな、あのお客さんも別にお前が憎くて言っているんじゃない。生活するために一所懸命なんだよ。だったら、それに見合うように頑張れ。」と言われた。当時はその意味が分からなかった。自分のことで精一杯だからだ。振り返ってみると、色々とライバル店がひしめく中で我武者羅にやっていたのかもしれないと思うようになった。今でも思い出すとムカついたりキライになる。

相手の立場に少し考えると、こういう適当で若造な営業マンが来たら、ムカつくだろうなと今だから思えるようになった。手を抜くことでたくさんの迷惑をかけてしまったからだ。色々と思うこともあるが、感謝のコトバを伝えたい。

あなたのお店とあなたのことは今でもキライです。ただ、当時の自分は何も分からなかったこと、自分勝手で周りがよく見えていなかったのも事実です。真剣に生きるあなたにとって、目障りな存在だったと思います。

自分も人と真剣に向き合うようになってから、心のベクトルが変わってきました。真剣にひたすらにやれ!!ということを教えてくださったのかもしれません。きっと嫌われているままだと思いますが、あなたと本当の意味で向き合えるよう、これからも一所懸命目の前のことを頑張っていきます。ありがとうございます。


コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。